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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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東京大学 秋下雅弘先生を迎えて(2月3日、糖尿病の病診連携2011)

糖尿病の病診連携についての研究会2011(倉吉にて)

地域連携で支える高齢者の糖尿病管理
地域連携で支える高齢者の糖尿病管理
2月3日(木)、倉吉市の県立厚生病院で、「糖尿病の病診連携研究会2011」を開催しました。今回は、東京大学老年内科の秋下雅弘准教授に講演をお願いしました。秋下先生は倉吉のご出身で、私とは同じ中学校に通った間柄であり、多忙にもかかわらず講演を快諾してくれました。秋下先生の専門は「老年医学」であり糖尿病ではありませんが、高齢者医療の観点から糖尿病をどのようにケアすべきかという視点で話をしてくれました。私自身、高齢者の糖尿病を診る際に「どこまで血糖管理を強化すべきか」悩むことが多々あります。秋下先生は、高齢者は身体機能・認知機能が低下するのが当たり前で、老年症候群といわれる状況となり、多くの疾患をかかえ多種類の薬剤をのんでいる場合が多い。医師サイドは臓器別に思考する習慣ができているため、本人にとって必要な対処ではなく、自分の専門分野の窓からしか考えないため、さまざまなトラブルが発生するとのこと。とくに食事・掃除・金銭・運転・電話など、日常生活に不可欠な機能が奪われると独居は難しくなり、さまざまな支援が必要になるため、専門医・かかりつけ医・介護支援などが連携して対応(医療連携)しなければならず、しかも、機能の低下は個人により多彩で一般化しづらい(個別性)。さらに内服薬の処方も「本当に必要な薬をなるべくシンプルに」としないと危険であること。このような高齢者の特徴を十分に理解したうえで、病態・生活機能の把握、処方の工夫、コメデイカルとの連携、患者・家族教育などに配慮しつつ、糖尿病診療を構築していく必要があると説明されました。私はまったく目からウロコの思いで彼の話に聞き入りました。今後の鳥取県の地域医療を展望するにあたって高齢者医療は本質的なテーマとなります。そして、高齢者医療はある意味で今の医学思考・医学教育のアンチテーゼでもあります。もっともっと聞いてみたいことがあると思いつつ講演会を終了しました。その後は、中学時代の同級生である澤口先生・太田原先生とともに懇親会となりました。はからずも両名は私と同じ鳥取大学第一内科出身でもあります。久しぶりに集まって旧交を温めることができました。中学時代の話から仕事、家族、大雪の話題などいろいろでしたが、本当に楽しい飲み会となりました。秋下先生は「鳥取県で講演があれば最優先する」と言ってくれたので、今後も機会があれば講演に来てもらって「高齢者医療」についての話を聞いてみたいものだと思います。秋下先生、遠路ありがとうございました。
中学時代の同級生が集まって(左から、谷口・澤口・秋下・太田原先生)
中学時代の同級生が集まって(左から、谷口・澤口・秋下・太田原先生)