トップページご挨拶スタッフ紹介研究成果教育目標活動報告掲載記事実習報告教室員募集リンク
情報リンク -Contents-
鳥取大学医学部 地域医療学講座
〒683-8503
鳥取県米子市西町86
鳥取大学医学部
第二中央診療棟4階
■TEL:0859-38-6660
■FAX:0859-38-6662
■E-mail:
stani@med.tottori-u.ac.jp


トップページ > 教室カンファ・症例検討 > 教室カンファ 2011.2.4

教室カンファ 2011.2.4

教室カンファ 谷口

近年、インクレチン製剤と呼ばれる新しい糖尿病治療薬が臨床応用されています。今回のカンファでは、私がインクレチン製剤の紹介をしてみました。インクレチンとは、腸管から分泌され糖代謝改善するホルモンで、その存在は100年近く前から予想されていました。しかし、GLP-1, GIPなどインクレチンの遺伝子同定はずっと後になってからであり、その遺伝子・アミノ酸配列がわかってからもGLP-1製剤化までは長い時間がかかっています。その理由は、インクレチンは数分以内にDPP-IVにより分解されてきわめて不安定であるからです。しかし、逆にこの分解酵素DPP-IV自体を阻害することにより内因性インクレチンを安定化させ、糖尿病治療に応用するというDPPIV阻害剤が使えるようになり、今までにない新しい作用機序をもった薬剤として、大学病院の糖尿病診療でも期待以上の効果をあげています。個人的には、とくにGLP-1の「インスリン分泌(刺激)/グルカゴン分泌(抑制)」両面作用が重要ではないかと感じています。さらに、インクレチン関連薬剤として、GLP-1受容体刺激薬であるリラグルチドやエキセナチドなどが注射薬として臨床応用されています。糖尿病治療薬は、インクレチン製剤を含めて、この20年で急速な進歩をとげており、今後はインクレチン製剤の位置づけ(どのような症例に有効か?長期的なβ細胞保護効果や生命予後を改善しうるのか?)が問われてくると思われます。
インクレチンとDPPIV阻害剤の作用機序
インクレチンとDPPIV阻害剤の作用機序