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第2回 教室カンファ 2011/4/13 「アスピリン投与、中止しても支障ないですか?」

第2回 教室カンファレンス

複数の病院にかかっている場合、どうすべきでしょうか?
複数の病院にかかっている場合、どうすべきでしょうか?

 第2回目の教室カンファでは、浜田紀宏先生に「アスピリン投与、中止しても支障ないですか?」のテーマで、症例検討を交えてお話しいただきました。

症例:70歳代の男性、かかりつけはA診療所。8ヶ月前に心筋梗塞を発症し、B病院で冠動脈にステントを留置し低容量アスピリンを内服していた。

 退院後はアスピリンも含めて診察・処方はA診療所のみで行われ、B病院では発症1年後に確認の心臓カテーテル検査を予定している。

 今回、血清PSA値の上昇からC病院の泌尿器科を受診。前立腺生検のために アスピリンを中止しても良いか、C病院からA診療所に相談された。

高齢者が増え、「血液サラサラの薬」を内服している方が増えている一方、手術や侵襲的な検査なども増えています。

臨床の現場ではこの症例のように、内服を中止すべきか悩むことも多いですね。

アスピリンなどを必要とする原疾患の状態や、全身の健康状態、また侵襲的検査を行うことが本当に患者さんのためになるかどうか、代替となる検査・治療手段はあるのか、などケースごとに状況が違いますから、その中で個々の患者さんにとって一番よいと思われる選択をしていくべきでしょう。


カンファでは

・この患者さんの場合は、心筋梗塞を発症後まだB病院でのフォローアップが済んでいない状態なので、A診療所だけでは判断せずにB病院に相談する。

・または確認カテーテルが済んでからC病院での検査を受ける。

・まずはPSA値のフォローや画像診断などで経過をみてから、改めて前立腺生検を考慮。

などの意見が出ました。

また、患者さんがあまり自分の病状を把握しておらず、紹介状や返礼の情報も詳しくないなどの理由で、それぞれの医療機関が断片的にしか病態がわかっていないことも多いものです。

このケースではA診療所が中心となって、B病院やC病院と連携を取ることができました。

かかりつけ医をもつことは、患者さんと医療従事者の双方にとってメリットが大きいと思われます。

文責 渡邉ありさ