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第11回教室カンファ 2011/7/13 「家庭血圧に関わる臨床上の混乱は収拾されていない」

家庭血圧のはかり方
家庭血圧のはかり方

712日の教室カンファには、基礎配属中の地域枠学生さん4名に加えて、2年生の学生さんが1名参加してくれました。

「家庭血圧に関わる臨床上の混乱は収拾されていない」のテーマで浜田先生にお話いただきました。

高血圧の患者さんの診療で、家庭血圧測定は欠かせないものです。

なかなか診察室での測定と一致しないことも多いのですが、そんな時に測定の仕方が正しいかどうかを一度疑ってみることも大切です。

今回のお話では2例の症例提示がありました。

外来での血圧が120/80mmHgくらいなのに自宅では常に150/85mmHgくらいと高めだった患者さん。腕に巻くマンシェットが劣化してきて、加圧するとマジックテープ部分がはがれてしまうため、もう一方の手で押さえながら測定してたために通常よりも常に30mmHgほど高めの値が出ていたそうです。新しい血圧計を購入したところ、その翌日からは速やかに測定値が正常化しました。

もう一例は、外来血圧が120/70mmHgくらいで比較的落ち着いているのに対し、家庭での血圧が110/60ー170/90mmHgと一定せずに変動の大きかった患者さん。

この方の測り方を調べてみると、手首型の血圧計を手首よりも少し肘側に巻き、心臓よりもかなり低めの位置で測定したそうです。

きちんと手首に装着し、胸骨に近づけた状態で計ると正常化したようです。

家庭血圧測定を正確に行う際の注意事項として、

 1)上腕型(二の腕に巻く)の機器に限る

 2)測定の条件をそろえる(朝食前(眠前)、排尿後、内服前など)

 3)主治医は、値が正確かどうかを常に疑う(嘘の申告、測り方が正しくない、条件がそろっていないなど)

に留意してみましょう。

あまり血圧の変化に一喜一憂しすぎるのもよくありませんが、測定結果に何か疑わしいことがあれば、実際に血圧計を持参して目の前で測定してもらうことも大切ですね。

文責 渡辺ありさ