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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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医学科3年の基礎配属を終えて(2011/7/27), 第12回教室カンファ(7/20)

地域医療学教室としてはじめての基礎配属の1ヶ月が終わりました。医学科3年の特別要請枠4名が教室にきてくれました。自治医大視察、大山交流合宿、患者へのインタビュー、テーマのまとめと発表、農作業体験など、あわただしい1ヶ月で、あっという間に過ぎてしまった感じです。学生への課題テーマを「胃がん」「心筋梗塞」として、2グループに分けて、それぞれ渡邉先生、浜田先生に指導にあたってもらいました。短い時間でしたが、病気の知識をテキストで調べるだけでなく、胃がんや心筋梗塞にかかった患者さんに「病気の体験、入院したときの感情」などについてインタビューする機会をもらいました。不十分ではありますが、患者を疾患集合体でなく血のかよった人間としてとらえるという体験になったのではないかと思います。自治医大生との交流、大山交流合宿、農作業体験などを終えて、学生からは「この1ヶ月間は、いろんな人と会って話を聞いたり自分の考えをしゃべったような気がする」という感想がありました。たいへん嬉しく思いました。今後もさまざまな職種や立場の人と交流できるような基礎配属プログラムを作っていきたいと思います。
以下に、指導いただいた浜田先生・渡邉先生からのコメントと学生の発表スライドを掲載しておきますので、ご参照ください。 (文責 谷口)
心筋梗塞の患者家族へのインタビュー
心筋梗塞の患者家族へのインタビュー
患者さんとお会いして(地域医療カンファレンス2011.7.20)
 基礎配属実習も最終週になり,2人の学生さんから今回担当した患者さんに関して発表いただきました.
 患者さんの経過は以下の通りです.
l 深夜に心停止→ 救急隊により蘇生→ 緊急入院
l 入院6日目の深夜に再び心停止→ 心拍再開時急性心筋梗塞(ST-elevation MI)と診断し緊急心臓カテーテル
l 再発なく安静解除,心臓リハビリテーション,除細動器植え込み
l 入院5週間後独歩で退院
 先日,殆ど不自由なく生活していらっしゃる患者さんとご夫人に某所でお会いし,入院生活を振り返っていただきました.
今回の発表では,入院中の各場面をQ&A方式でまとめてあった点が好評でした.図は搬送~心拍再開直後の場面で,患者さんが今後急変して致命的転帰を経る可能性を説明し急変時の対応範囲に関する合意が行われます.そこでご家族は「助けていただける」という大きな期待に水を差される苛立ちを感じていらっしゃったのは,現在診療を担当する者として大きな発見でした.
 また,ご夫人が「(医師の説明が難しすぎて)よく理解できなかったけれど(勧める内容を)受け入れた」場面があったという発表がありました.医師側が努力しても患者さんに理解いただけない場面は少なくないことは統計的にも確かめられています.根拠に則り平易な言葉で説明することのみならず,患者さんとご家族の置かれた環境,説明時点での理解度と期待度の高さなど,数多くのことに配慮することが必要でしょう.
 鎌田君,下坂君は,初めての患者さんとの面接で大変だったと思います.2人には基礎医学に関する知識を整理しながら絶えず疑問を持つことと患者さん達に対する「気付き」の姿勢が養われつつありますので,診断学~臨床系講義~医療面接などに至る今後のカリキュラムを難なくクリアできるものと期待しております.「今回のように話しやすい患者さんばかりとは限らないので努力していきたい」という発言がありましたが,その気持ちと今回の経験を来年以降の実習,臨床研修に活かしていけば,必ず信頼される医師に成長できると信じております.
 末筆ながら,今回の実習にご協力くださいました患者さんご夫妻に深く感謝の意を表します.(浜田:文責,石田)
胃がんの患者さんへのインタビュー
胃がんの患者さんへのインタビュー
中田くん、小林さんは胃癌について発表しました。
胃癌の疫学、原因、病態、診断、治療などに触れた後、胃がん検診についての説明がありました。
日本の胃がん検診について、また全国・鳥取県・江府町での検診内容や受診率、がん発見率の違いについて説明し、メインは江府町の患者さんにご協力いただいたインタビューです。2名の患者さんのご自宅に伺い、がん検診から診断、手術など一連の経験について、その時の気持ちや生活の変化、ご家族の思いなどについていろいろお話していただきました。
共通して、「症状のないうちに検診で発見でき、治療を受けられてよかった。胃がんは珍しい病気ではないし、周囲にも検診を勧めたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
まだ3年生ということで、授業で胃がんの病態や診断、治療などについて習っていない状態でしたが、積極的に勉強してよくまとめてきたと思います。
自治医大訪問、大山合宿、インタビューに発表会と、盛りだくさんな4週間でしたが、お疲れ様でした。
(渡邉ありさ:文責、尾崎)
学生との懇親会にて
学生との懇親会にて