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第20回 教室カンファ 「禁煙指導」(2011/10/26)

ニコチン依存度テスト(TDS)
ニコチン依存度テスト(TDS)

日本人の喫煙率は年々低下傾向にありますが若年女性の喫煙率が増加傾向にあります。タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質が含まれ、確認されている発がん性物質は約50種類とも言われています。タバコの健康への影響は肺がんをはじめとする悪性腫瘍のほか、肺気腫や高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの発症率を高めます。肺がん死亡率に限っていえばBrinkman Index(B.I)=(1日の喫煙本数)×(喫煙年数)を指標にすると、タバコを多く吸えば吸うほど、また、喫煙開始が早ければ早いほど肺がんの死亡率は高くなります。また、妊娠、乳幼児への影響としては不妊や早産、周産期死亡率の上昇、胎児の発育遅延がみられ、喫煙家庭ではSIDSが多いともいわれています。また、歩きタバコ、ポイ捨てによる火事の心配、乳幼児の誤飲、受動喫煙の健康被害とタバコの害は枚挙に暇がありませんが、禁煙動機にいたらない方もいるようです。異なる観点でみてみると喫煙は肌などの老化に影響するともいわれています。美容の面で若い女性に禁煙を勧める口実にもなりそうです。日本のたばこ対策は世界の先進国より10~30年遅れているといわれていますが、2002年からは健康増進法で積極的に受動喫煙の防止を訴えています。この機会に喫煙者の方は禁煙をされてみてはいかがでしょうか。禁煙しやすい方法として禁煙の理由を明確にする(健康、家族の苦情、子供や孫の誕生)。禁煙開始日を決める(正月や誕生日、結婚記念日など)。周りに禁煙を宣言する。他の気分転換を考える。禁煙仲間を作って励ましあう。禁煙マラソンなどのインターネットサイトを利用する方法などがあります。また、医療機関では禁煙外来を設けているところもあります。禁煙治療を受ける為には、患者側に各種の条件が必要とされ、これらの条件を全て満たした場合にのみ、禁煙治療を行う事ができます。それは、患者自らが禁煙を望むこと。ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト (TDS) を行い5点以上の診断をされた者。B・Iが200以上であること。治療方法に関しての文章を読み、治療に関する承諾書を記述することです。飲み薬による治療は初診から12週間、貼り薬による治療は初診から8週間が保険適応期間となりともに通常2週間ごとの通院となります。ただし、禁煙外来で用いられる禁煙薬はあくまでも禁煙補助剤であり、認定医師や認定看護師などによるカウンセリング療法が禁煙成功率を上げる鍵となるといわれています。禁煙を続けるこつとしてタバコの害について自分なりのイメージを持つ。喫煙しようと思った理由や禁煙中の努力を思い浮かべる。禁煙して良かったことを考える。ラクな気持ちで禁煙を続ける。禁煙できたことに自信をもつ。周りの人に禁煙をすすめるなどですが1年以内の再喫煙率は50%から75%と言われますが何回もチャレンジしましょう。そういう私も禁煙3回目です。(文責 森田正人)