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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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第22回教室カンファ 「地域医療からみたcommon disease:高血圧と糖尿病」(2011/12/7)

付表: 高血圧治療ガイドライン2009より引用、改変
付表: 高血圧治療ガイドライン2009より引用、改変
6年前から鳥取-江府studyなどで江府町の健康増進に協力して来られた谷口教授から、地域医療からみたcommon diseaseに関するお話をいただきました。
 高血圧と糖尿病は一方が発症すれば何年か後にもう一方が発症し、相補的に脳・心血管イベントリスクを増幅する関係にございます。診療には付表にございます「脳心血管リスクの層別化」が重要であり、たとえ血圧が正常高値(130/85139/89mmHg)レベルに調節されていても、糖尿病ないしは臓器障害があれば高リスク高血圧患者として厳格な調節が望まれます。今回の発表では、高血圧治療を受けていなかった江府町住民の中で脳・心血管イベントをおこした患者さんは、付表の正常高値血圧で中等リスク以上の集団に集中していることを説明いただきました。
 このような集団は実際にどのような特徴を有しているのでしょうか。もしかしたら、糖尿病、喫煙などの比較的強いリスクを有していた、あるいは、仮面高血圧により24時間でみると血管に強いずり応力がかかっていたのかもしれません。また、江府町が長年取り組んで来られた健康増進への取り組みの結果、町内には治療放置された高血圧患者さんが極めて少なくなったということかもしれません。今後各患者さんが長年にわたり高い「生活の質」を維持するためには治療アドヒアランスの向上が必要であり、薬物療法として4Ssmall(初期には少量で)、simple(少量の剤数で投与時刻も統一)、slow(緩徐に増量)、short(通院頻度が長すぎない≒服薬管理しやすい日数)が長期に実現できるか否かも重要と考えられます。以上の点に関して、患者背景の群間比較、医療経済的見地も含めて、詳細な分析が望まれるのではと拝聴しました。(文責、浜田)