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第28回教室カンファ「臨床現場でみる甲状腺疾患」(2012/2/15)

甲状腺の臨床
甲状腺の臨床
 今日は谷口教授が大学院生のころから主要な研究分野としていた甲状腺疾患に関して、実地診療の見地で大要を説明いただきました。
1) 重要なことはまず「想起する」こと: 例えば、動悸、疲れやすいなどの非定型的症状などにも注目し、早い段階で一度はfree T4TSHを測ること。特に高齢患者さんは定型的症状が乏しいことから、CKLDLコレステロール高値、心房細動などを有し、何年もfree T4TSHを測定していない場合はぜひ一度評価を。
2) また「区別する」こと: 特に甲状腺ホルモンが高い=甲状腺機能亢進=バセドウ病と短絡的に考えず、一過性の破壊(炎症)により甲状腺ホルモンが後に正常化ないしは機能低下に転じる場合も2割程度あることも知っておくこと。つまり甲状腺中毒症の概念を正しく理解し、正確な診断なく抗甲状腺薬を盲目的に投与しないことが大事(特に妊婦さん)。
3) 最近、頸動脈エコー、胸部CTなどで、甲状腺結節が検出されることが多くなりました。異常ととるべきか迷うことが多いですが、少なくとも砂粒状石灰化などの随伴する所見ならびに臨床経過に注目し、乳頭癌は無論のこと、それ以上に予後が極めて不良な疾患も稀にあることも考慮しなければなりません。専門の先生方は今後お忙しくなるとは思われますが、迷うことなくご相談申し上げることが大切と思われました。
 小生も教授とともに前任地に勤務しており甲状腺疾患の特徴を理解して診療してきたつもりですが、現在でも自身で診断するよりも他医師に指摘される機会の方が多いと思われます。このような「自分で診断できなかった」という経験を、これから出会う患者さんと後進の指導に是非とも活かしていくべきと考えられました。
(浜田)