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第30回 教室カンファ「胃癌手術に必要な解剖・取り扱い規約・LADG(腹腔鏡補助下幽門側胃切除術)」(2012/2/29)

今回は、尾崎先生より「胃癌手術に必要な解剖・取り扱い規約・LADG(腹腔鏡補助下幽門側胃切除術)」の題で発表していただきました。

私も普段から消化器内視鏡診療に携わっており、胃癌は比較的身近な病気ではありますが、実際に手術に参加したのは研修医時代が最後ですので興味深い発表でした。

幽門側胃切除術とは、胃の中でも比較的十二指腸に近い側にできた癌に対して行う手術で、胃の十二指腸側を3分の2ほど切除します。癌の進行や転移の程度にもよりますが、リンパ節も郭清して、残った胃と十二指腸をつなぎます。癌が小さくて転移の可能性が低く、十二指腸からある程度の距離があれば、幽門(胃の出口)を残して切除することで、胃が十二指腸に内容物を送り込む運動機能を温存することもあります(幽門保存胃切除術)。

また、腹腔鏡を使うことで体表の傷を小さく抑えて痛みやダメージを減らしたり、出血を減らしたり神経を温存しやすくなるなどのメリットがあります。

一方、開腹手術のように実際に目で見て手で触りながら行う手術ではありませんから、手技が難しく比較的時間もかかります。腹腔鏡手術は、もともと早期がんに対して行っていましたが、進行癌に対しても適応は年々広がってきています(実際に手術を受ける際には、主治医とよくご相談下さい)。

血管の走行などの解剖は、基本形はあるものの個人差もありますし、手術中の手技にもさまざまな判断が要求されます。狭い視野では解剖図のように全体像を見渡せないので、少ない情報で正しく判断するためには、血管や神経などの走行もしっかりと頭に入っていなければいけません。

少しでも安全でダメージの少ない手術を、しかも癌を取り残さないように行えるか、外科医は常に研究・研鑽を積んでいることが改めてよくわかりました。

(渡邉)

解剖
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リンパ節郭清
リンパ節郭清