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第8回教室カンファ「胃癌術後補助化学療法」(2012/6/6)

Sakuramoto-S, et al; the ACTS-GC Group: Adjuvant Chemotherapy for Gastric Cancer with S-1, an Oral Fluoropyrimidine. N Engl J Med 2007;357:1810-20.
“胃癌患者(stage II or III)にD2郭清を伴った胃切除術を施行後、フッ化ピリミジン系抗がん剤であるS-11年間経口投与する群と、手術単独群に無作為に割り付けた結果、S-1群で生存率が高く再発も有意に抑制できた。”
 胃癌術後化学療法に関する初めてのRCTと考えられる本論文を紹介した尾崎先生は、「肉眼的に確認できない転移巣の抑制、腹膜播種しやすい未分化癌の有効率の高さが予後延長に関与しているのでは」とコメントしていました。
 個人的には、ティーエスワン投与群における食欲低下、吐き気などの副作用の頻度と重症度は、非使用群と比較して決して多すぎるとはいえないと思いました。むしろわかっているからこそ患者さんが納得しなければ投与を控えるでしょうし、細目にチェックすることで早期に見直しを行えば有害事象を最小限にできるでしょう・・・、という考え方は実地医家にとって抵抗があると思われます。
 薬物療法には、確実なインフォームドコンセントと、有害事象を熟知しながら(実際にも経験して)広範囲にキャッチする検査戦略と判断力を含めた「習練」が要求されます。薬物療法に関して病診連携を考えたとき、以上の点が高いハードルになりそうです。
(浜田)
術後化学療法について
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