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基礎配属の学生たちと自治医大を訪問して(2012/6/28-29)

亀崎先生と一緒に自治医大の学生寮へ
亀崎先生と一緒に自治医大の学生寮へ
6月28-29日、昨年に引き続き基礎配属の学生(M3)6名と自治医大へ訪問させていただいた。この企画は、特別養成枠の学生たちに少しでも自治医大生との交流をもってもらい、将来同じような立場ではたらく仲間が、どのような環境で勉学しているかを直接みてもらうためである。羽田を経由して東北新幹線で栃木県小山で乗り換え自治医大駅へ、到着まで約5.5時間。最初に、地域医療学センターの亀崎先生が出迎えてくれて、学生寮の見学からはじまった。自治医大生は基本的にキャンパス内の学生寮で暮らし勉強する。学生寮はすべて個室だが、回廊内にミーテイングルームがあり、風呂は共同である。2-5年の間は学外でアパートを借りてもよいが、ほとんどが寮生活を選ぶとのこと。ここで同じ学年同士の横のつながり、同じ県人会内での縦のつながりが醸成される。昔の寮はもっと交流が深く、部屋から出ると必ずミーテイングルームで仲間と顔をあわせる作りになっていたらしい。この寮生活は旧制高校のやり方を模倣したものらしいが、ともにかまの飯を食うという空気が生まれ、学生同士に強いつながり、そして将来についての明確なビジョンが培われていくようだ。次にシミュレーションセンターへ移動しレクチャーを受ける。フル装備の人体シミュレーターが2台あり、呼吸、循環、対光反射などが自由に制御できることに驚く。学生たちはBLS(Basal life support)の心マッサージを体験させてもらう。来年はフロアを拡張して、2フロアの広い空間でシミュレーショントレーニングが受けられるようになるとのこと。自治医大では、OSCE開始前の1週間はラボでしっかりトレーニングを受け、臨床実習中でも臨床科によってはラボをどんどん活用しているらしい。鳥大もスキルラボがようやく設立されたが、設備やプログラムの点でまだまだ改善の余地が大きいと感じた。またワークライフバランスセンターでは、女性医師が働くための夜間保育などを充実させていると説明を受けた。その後、懇親会に移動し、梶井先生や自治医大在学生と交流した。鳥大生はサマーセミナー以外で彼らと交流する機会はほとんどないので、大変良い機会になったと思う。会の最後にはメルアド交換などもしていたようである。私自身も鳥西で同期だった奥田浩先生(数学科教授)と久しぶりに再会し、学生教育の話題など旧交を温めることができた。翌日は地域医療学センターで梶井センター長から、自治医大1年生を交えて、地域医療についてのレクチャーがあった。梶井先生は自治医大の1期生として日南病院に赴任し、行政や住民と対話を繰り返しながら地域医療の姿を模索した時の経験が、次のような強い確信に結びついたとのこと。「どんな相談でも断らない医師」「患者から学び続ける医師」、それは総合医という概念をこえて、本来あるべき医師像や人間像につながるお話であった。レクチャーの中では、自治医大OBで隠岐島前病院の白石先生が出演した離島医療シンポ(隠岐と佐渡を結ぶ)のTV番組、梶井先生が大好きなパッチアダムスの一場面などを交えて地域医療への熱い思いを語られた。梶井先生はお会いするたびに新しい取り組みを提示され、「自分で自分に限界を作らないでほしい」というメッセージそのままの先生自身の前向きな生き方をつよく感じた3時間であった。自治医大といえばへき地医療というイメージだが、梶井先生の話を聞きながら、医療過疎といわれる地域で働くことは、「誰のための医者なのか」「あなたは何のために生きているのか」という根源的な問いに向かい合うことだと思った。そして、その問いかけはむしろ幸せな人生への扉につながる鍵なのではないかと感じた。異なる価値観で仕事をしている人たちと出会えた今回の自治医大訪問は、学生たちにとって、自分の将来を考えるよい機会となったのではないかと思う。(文責 谷口)
シミュレーションセンターで
シミュレーションセンターで
梶井先生から地域医療のレクチャー
梶井先生から地域医療のレクチャー
懇親会にて、自治医大学生ならびにスタッフとともに
懇親会にて、自治医大学生ならびにスタッフとともに