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第14回教室カンファ「胃癌手術の周術期管理」(2012/8/8)

循環器内科所属当時は、毎週5症例以上における手術リスクの評価と術前管理をサジェスチョンして参りましたが、結構骨の折れる業務でした。さらに患者さんと先生方にすでに決まった手術日を延期すべきと上申し、改めて手術に備えるための診療手順を踏むのも大変でした。手術を行う側、かかりつけ医、麻酔医、ならびに相談を受けコメントする側が連携していかに漏れなくリスク評価していくか。術前リスク評価リストに沿って、適切な病歴、ECG、XP、等から患者自身を判断して適切なコンサルテーションに努めることが理想と思いますが、現実的に難しいからこそ心臓超音波検査が独り歩きしてしまうのでしょうか。
 尾崎先生が挙げた胃癌の周術期管理ポイントの中で、退院後の栄養管理は極めて重要と考えられました。特に帰宅後は入院時と食事内容が大幅に変わり、家庭における食生活に困難さを訴える方が多かったのは驚きでした。サルコぺニアなどの低栄養による合併症がおきれば、QOL低下はもちろん肺炎、肺塞栓等をおこして予後にも影響するでしょう。そこで鍵になるのは、胃切後患者さんによるネットワーク作りと思われました。例えば、東京ではアルファ・クラブという胃切後患者さん友の会があるそうですね。同じ再建法でも逆行性の蠕動波が出るなど食事通過に関する病態生理にも個体差があるようですから、一方向性の食事指導だけでは対処は困難でしょう。患者さん同志、さらには医療スタッフが患者さんから胃切後の栄養管理のノウハウを学び、細かく検討して他の患者さんに還元していけば、胃切後症例におけるヘルスリテラシーの向上にも寄与できるかもしれません。
 あと、腹腔鏡下手術は開腹よりも静脈血栓リスクは低いのでしょうか。安静時間が短いのは有利でしょうが、腹腔内にCO2を充填した結果静脈還流に少なからず影響することで相殺される可能性があるかもしれません。
(浜田) 
胃切除後の問題
胃切除後の問題