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第26回教室カンファレンス「持続血糖モニターの糖尿病診療へのインパクト」(2013/2/13)

CGMSの実際
CGMSの実際

213日の教室カンファは、谷口先生から「持続血糖モニターの糖尿病診療へのインパクト」の発表がありました。

糖尿病のコントロール指標としては、尿糖のみで推測するしかなかった時代から、静脈・毛細管血の血糖、HbA1c、自己血糖測定などを経て、現在は持続血糖モニタリング(CGMS: Continuous Glucose Monitoring System)ができる様になりました。

日本では主に、1型糖尿病や糖尿病合併妊娠に対して行われています。

皮下に電極を刺して固定しておくことで、数分おきに組織間質中のブドウ糖濃度をモニターすることができ、これによって睡眠中の無自覚低血糖などを検出して、より個人に合った治療計画を立てることができます。

ブリットル型といわれる、血糖の変動が激しくて1日数回の自己血糖測定ではコントロールが難しかった患者さんにも有用です。

一方で、インスリン治療も1日に2回や4回などの打ち方から、持続皮下インスリン注入法(CSII continuous subcutaneous insulin infusion)といわれる方法が出てきています。文字通り持続的にインスリンを注入する方法ですが、患者さんの血糖の高い時間や低い時間に合わせて注入量を設定することで、きめの細かい血糖コントロールが可能になります。

今後はCGMSCSIIをリンクさせて、血糖の変動に合わせて自動的に持続インスリンの注入量を変化させるような、closed loop system いわゆる人工膵臓が完成すれば飛躍的に糖尿病のコントロールがよくなることが期待されています。

糖尿病は、国内に270万人もいると言われるほど患者数が多く、専門外の一般内科医が診療する機会も多い疾患です。糖尿病にはすでに多くの種類の薬や治療法がありますが、さらに新しい薬や治療法も次々に出てきています。常に情報をアップデートしていきたいと強く感じました。
(文責 渡邉ありさ)

CGMSの利点と限界
CGMSの利点と限界