トップページご挨拶スタッフ紹介研究成果教育目標活動報告掲載記事実習報告教室員募集リンク
情報リンク -Contents-
鳥取大学医学部 地域医療学講座
〒683-8503
鳥取県米子市西町86
鳥取大学医学部
第二中央診療棟4階
■TEL:0859-38-6660
■FAX:0859-38-6662
■E-mail:
stani@med.tottori-u.ac.jp


トップページ > 活動報告 > シンポジウム「国際基準に対応した医学教育認証制度の確立」(2013/2/22)

シンポジウム「国際基準に対応した医学教育認証制度の確立」(2013/2/22)

東京医科歯科大学が中心となって行われた文科省大学改革推進事業「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」に関するシンポジウムが同大学で開催されました。鳥大からは教育支援室の中野先生が参加され、私も昨年12月の「富士研カンファレンス」にて存在を知り自主的に参加しました。
富士研カンファレンスでお世話になった奈良教授(東京医科歯科大学)、福島教授(東京慈恵会医科大学)、北村教授(東京大学)をはじめとする国内外の著名な先生方がご登壇されました。参加者には富士研のグループワークで一緒の班であった先生方がおられ、旧交を深めました。
本日見聞した内容は以下の通りです。
1.なぜ大学教育に関して認証を受ける必要があるのか?
l 契機になったのは2年半前に出されたECFMGEducational Commission for Foreign Medical Graduates)の宣言: 2023年以降、医学教育が国際基準に認定されていない医学部の卒業者は米国で医療ができない(臨床留学への道が閉ざされてしまう)。
l 以前から、日本の医学教育はガラパゴス化しており(ゴードン・ノエル教授)、国際標準を目指すことが急務。実際に、日本の周辺国(台湾、韓国など)は10年以上前から外部評価を受審している。
l すでに日本のいくつかの大学でアウトカム基盤型教育(outcome-based education)に 則った教育改革が始まっている。また、日本で診療参加型実習が実施されている大学は全体の1/3である一方、未整備のところは1/4(に過ぎない、2011年時点)。
2.今後10年以内に各大学が認証評価を受ける意味は?
l 大学内部を自己点検評価して(これだけで何か月もかかる)、各大学ならではの特長を活かしながら改善策を考える作業が最も重要。
l 十分な自己評価を前提として、外部の審査員(日本では日本医学教育認証評価評議会Japan Accreditation Council for Medical Education: JACME)による客観的、公正、透明な評価を受ける。
l 質の良い学生を教育環境などのためにいい医師に育てられないこと(台湾の格言「南橘北枳」)を避ける。
3.今後大学と大学病院が取り組む課題は?(一部)
l 講義時間の短縮: 1時限5560分が望ましい。講義数も減らし、自己学習を促す時間に振り分ける。
l 試験を少なく: 基礎医学・臓器系の統合理解の評価に充てるべき。
l 教育プログラム管理において、学生(できれば地域住民も)を教員と同等の権限を持たせて参画すべき。
l 特別枠に関して入学選定基準を明確にし、公表することが必要(地域枠など)。
l 地域医療実践者と協同した教育整備とFD。
l 診療参加型実習を導入には、住民、患者の理解が必要。
l 卒後学生をフォローアップして、教育アウトカムを評価する必要がある。
l 教育担当者の数、役割分担、インセンティブの問題。
日本の医学部ならびに研修施設が各国と同等な役割を果たすための当然の成り行きという考え方もできますが、現場では幕末から明治維新のような年余にわたる大幅なパラダイムシフトが避けられません。こうした教育認証の動きを「黒船」に例え、不安を訴える先生方がいらっしゃいました。 (浜田)
会場ビル26階から副都心をのぞむ
会場ビル26階から副都心をのぞむ
参加者との質疑応答
参加者との質疑応答