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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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第2回 さいたま市民医療センター見学(2013/3/4-5)

病院外観
病院外観
34日(月)と5日(火)の2日間、医学科4年生の学生5名を引率して埼玉県のさいたま市民医療センターを見学させていただきました。
昨年に続いて、2度目の訪問です。
 さいたま市民医療センターの特徴は、総合医と「総合医マインド」を備えた専門医が連携して「断らない医療」を実践していることです。急性期を終えた患者はなるべく紹介元に逆紹介して外来の負担を減らし、そのぶん入院加療と救急車の受入に力を入れています。常勤医が約50人の病院で、年間5000台の救急車を受け入れているのは驚異的です。
 卒後3年目の後期研修中の女性医師から、さいたま市民医療センターでの研修についてお話しいただきました。
多くの疾患を幅広く診られるようになりたくて、また初期研修で尊敬していた坪井謙先生が総合内科としてセンターに移られたのをきっかけに、このセンターでの研修を決意したそうです。
 最初は当直が不安で仕方なかったり、日々の業務の忙しさに心が折れそうになったこともあったけれど、指導医の先生が後ろからしっかりフォローして下さるので頑張れたこと。当直中の重症患者も、何とかして一晩を乗り切れば翌朝の内科カンファレンスで多くの指導医たちに相談できる安心感があったと話されていました。(内科カンファレンスに関しては、昨年の報告( http://tiiki.med.tottori-u.ac.jp/index.php?view=4924 )をご参照下さい。)
 昨年お話を伺った後期研修医の先生も、指導医のバックアップがしっかりしているので安心して診療できると話しておられましたが、若手の先生方が口を揃えて頼りになる指導医のフォローについて話していたことが印象的でした。実際、皆さんはとても生き生きと診療されていたと思います。指導医の先生方も、後期研修医が目に見えて力をつけていくのが頼もしいとおっしゃっていました。センターの後期研修医には女性医師がとても多いのですが、よい意味で「男らしく」なっていくそうです(バリバリ働きたい女性医師にとっては褒め言葉ですね。美人で優しい先生ばかりでした)。
 レクチャーでは総合医についてのお話のほか、学生の頃から現在に至るまでの過程でどのように考えてどのようにご自分の進路を選ばれたかというお話もしていただきました。4年生も終わりに近づいて学生生活が残り2年ほどとなった学生たちにとって(もちろん私にとっても)、非常に参考になったことと思います。特に印象的だったお話が2つありました。
 一つは「これまでは、都会で学んだ医療をへき地で活かしてきた。これからはへき地で学んだ医療を都会で活かす時代になる」という言葉です。へき地は日本の医療の未来予想図、へき地は地域医療の先進地域 という言葉とも似ていますね。
 もう一つは、「専門領域を持つ総合医と、総合医マインドを持つ専門医が密に連携すると、お互いがさらに成長する」というお話です。総合医がまずは自分でしっかり考えて対応した上で専門医に相談すると、専門医にはそれよりも高いレベルで応えなければならないプレッシャーがかかります。レベルの高い総合医が増えたら、専門医の仕事がなくなるのではなくて、さらに質の高い医療が提供できるようになるのですね。
 2日間の実習はあっという間でした。日々の忙しい診療をこなしながら指導して下さった 井野隆史院長先生、総合内科の石田岳史先生、坪井謙先生をはじめスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
文責 渡邉ありさ

学生の感想文から

・「石田先生の診療を見学させていただきました。診療の合間にその患者さんの病気について、背景について分かりやすく話してくださったり、最近の流行りもしくは主流になっている検査などについても教えていただきました。

坪井先生のお話では、自分の学生時代の話から、今に至るまでいろいろな病院に自らが調べて行ったりした話などを聞かせていただき、行動力に驚かされました。僕も自分の5年間くらいの範囲での目標を自分で決めてそれになれるよう頑張ろうと思いました。

この実習で、専門医の大変さと同時に大変な仕事であるのにそれを楽しんでおられる姿を見ることができ、自分にも大きな刺激となりました。」

・「さいたま市民医療センターを見学して、どの先生方も研修医さんも、未熟な私たちに懇切丁寧にご指導して頂き、とてもためになりました。

懇親会では石田先生や坪井先生の医師としての熱い思いや医学生にとってこれから何が大切になってくるかを聞くことができ、今まで漠然と勉強していた私に良い道しるべになりモチベーションもあがりました。

また、どの研修医さんも気さくに話しかけて頂き、楽しく見学できました。なかなか、このような貴重な体験ができないので、本当によかったと思います。

この貴重な経験を生かして、まずは自分の考えを持ってポリクリに励んでいき、患者さんが安心できる研修医になれるように頑張っていきたいと思いました。」

・「もともとは軽い気持ちで参加したのですが、終わってみると本当に行って良かったと思います。指導医の先生だけでなく、若手の先生のお話を聞けたりお仕事を見学でき非常にためになりました。

今まで抱いていた総合医や、地域医療というもののイメージがかなり変わったと思います。自分のしていることがかっこいい、楽しいと思える医師になりたいと思ったし、そのための良い環境を探す努力をしようと思う良いきっかけになりました。

地域医療イコール地元に残ると漠然と考えていたのですが、もっと広い視野をこれからは持ちたいと思います。『都会で地域医療をする』という考えを聞いたことが一番の衝撃でした。これだけでも見学に伺って良かったと思えました。」

・「とても充実した2日間でした。

カンファレンスから始まり、外来、病棟、救急と見学しましたが、先生方はどの場面でも患者の病気だけでなく、社会的背景なども常に考えておられる姿が印象的でした。

また、ベテランの先生も若い先生も、患者から学ぼうとしているのがわかりました。

懇親会や振り返りでも、色々なお話を聞かせていただきました。ロールモデルの事や、医者は趣味のようなものだというお話など、それも刺激的でした。来年から始まる病棟実習や、国家試験の勉強、そして医師になってからも、先生方の言葉を忘れずに勉強していこうと思います。」

・「ぼくは実はいわゆる専門医、研究指向などが割と元々強い方でした。進みたい科も割と固まっていました。そのような固まった視野に対しても、あたらしい風が吹き込まれ、また一部の考えは逆に、いや、間違っていなかった、と確信へと変えられたりしました。

とてもエネルギッシュで魅力的な先生方、とくに年齢も近くそれでいて診察場面から人間性までとてもかっこよく、魅力的な研修医の先生方にも親身に、面倒を見ていただき診察場面を見学させて頂け、また様々なことをご教授いただき、本当に,充実していたことは言うまでもなく、楽しかったです。楽しさは勉強しにきているとの感覚も薄れてくるほどでした。先生方が楽しく仕事や学習に励む姿勢があったからでは。と思います。

この先も、今回の実習で聞けたこと、学べたこと、考えたことなどは、さまざまな面で役に立ったり、また何らかの前向きで新たな着想のきっかけになるだろうと思え、視野が可能性が広がったように感じられます。」

総合診療外来見学
総合診療外来見学
後期研修医のお話
後期研修医のお話
石田先生、坪井先生 ありがとうございました!
石田先生、坪井先生 ありがとうございました!