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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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地域包括ケア推進フォーラムに参加して(2013/3/10)

310()に琴浦町 まなびタウンとうはくにて開催された、地域包括ケア推進フォーラムに参加してきました。鳥取県と鳥取大学の地域学部(医学部の地域医療学講座とは違います)による共催企画です。医療や福祉介護の関係者の他に住民の方も多く参加されていたそうで、満席の大盛況でした。
フォーラムの案内
フォーラムの案内

最初に基調講演として、福井県おおい町国保名田庄診療所長の中村伸一先生のお話を伺いました。中村先生は自治医大を卒業された後、初期研修と後期研修を除いた20年間をずっと名田庄診療所で勤務されています。中村先生の著書「寄りそ医」が原作で、昨年の9月にNHKで放送された小池徹平さん主演ドラマ「ドロクター」をご覧になった方も多いことでしょう。

 講演では様々な看取りの形を、実体験を交えて話して下さいました。

 印象的だったのは、診療所に来ていた研修医が言った「こういう患者さんも在宅医療の適応になるんですね」というセリフに違和感を覚えますか?というくだりでした。正直、私は特に違和感を感じなかったのです。しかし在宅は自宅なのですから患者さんにとっては日常の場です。家での治療や療養・介護に限界があった場合にはじめて入院や施設入所に至るのであって、家に帰ることは別に適応云々で帰るわけではない。皆さんはこのフォーラムが終わって自宅に帰るときに「帰宅の適応です」なんて言いますか?という言葉にハッとしました。

 中村先生は1ヶ所に20年以上も留まることで、以前は「介護者」であって共に患者を看取った「患者家族」であった人が、歳をとって次第に弱っていったり看取られる「患者」側に移行していくのも多く見ていらっしゃいます。 私は自治医大の義務年限の間1-2年ごとに転勤を繰り返すことで、何カ所かの地域を見たり、県をまたいで自治体ごとの違いに気づいたりというメリットはありましたが、1ヶ所に長く留まるからこそ見えてくるものも非常に多いということに、改めて気づきました。

 「看取り」がテーマでありながら笑いの絶えない楽しい講演であったことは、「死ぬ」ことよりも「どのように生きるか」が大切であり、先生が多くの住民の方々の楽しい人生に寄りそってきたからこそなのかな、と思いました。

中村伸一先生の講演
中村伸一先生の講演
後半はパネルディスカッションです。3名のパネリストからのプレゼンテーションを聞きました。
 ・社会福祉法人「地域でくらす会」からは 、ある高齢女性の例を通じて「その人らしさ」を重視したサポートについて。
 ・琴浦町の地域包括支援センターからは、サービスの概要と、高齢者のサークル活動などの社会参加の重要性について。
 ・社会福祉協議会(社協)からは、社協の5つの役割と、民生委員や民間のサービスとの連携について。
私は研修や大学勤務を除いた7年間を地域医療に従事してきて、在宅医療や地域包括ケアにも関わってきてはいたのですが、こうしてそれぞれの発表を聞くうちに、自分は地域包括ケアの中でも主に医療寄りの部分に関わっただけで、ボランティアやサークル活動などについてはほとんど知らなかったという事に気づいて愕然としました。
 ケアマネージャーにとって医師は敷居が高くて相談しにくいという話にも、耳が痛かったです。
 とても有意義な3時間半を過ごせて、自分のこれまでの地域医療を振り返り 新たな課題も自覚できました。
文責 渡邉ありさ
パネルデイスカッション
パネルデイスカッション