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糖尿病療養指導について臨床心理学からの論文報告(2013/3/24)

糖尿病患者の疾病体験過程に関する一考察―2型糖尿病患者二名の病の語りを通してー
寺地紗弥香ほか (鳥取臨床心理研究,2009,第2巻,45-50)
糖尿病治療は、その一環として患者自身の療養行動である食生活などの改変を伴う作業である。しかし、糖尿病という病(やまい)に拒否的で、自分の人生に意味づけできない場合、療養行動がうまくいかず治療目標を達成できなくなるケースが多い。今までの研究が療養行動がうまくいかないケース分析に注目しているのに対し、寺地らはインスリン注射などの心理的負担が強いにもかかわらず、病とうまく折り合いをつけて生きている患者さんの心理構造を明らかにしたいと考えた。彼女は2型糖尿病患者20名に半構造化面接をおこない、自分の疾病体験を振り返って内容が豊かに表現された2名をとりあげている。疾病体験は2人の間で異なっているが、糖尿病を受け入れることへの迷い、仕事のこと、家族やスタッフなど支援する環境との関係性の変化、そして自分の身体への労りなど、さまざまな内的過程を経て、糖尿病とともに生きていくことの意味づけをおこなっている。2名は状況が異なっても、身体への労りなど共通の過程も認められ、一種の心理の適応過程をモデル化することに成功している。糖尿病を自分の人生にどう定位させるか、その示唆を与える労作だと思います。
文責 谷口
寺地紗弥香ほか 鳥取臨床心理研究,2009,第2巻,45-50 [pdf:3MB]