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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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基礎配属の学生達と日野病院総合診療内科外来へ(2013/7/11,7/18)

今春開設された日野病院総合診療内科外来に、先週11日(木)と本日、基礎配属学生が訪問しました。
 私が診療システムに不慣れであったため先週は大忙しでしたが、18日は12名の方々(3名は健康診断)に関して、1)高頻度に遭遇する気道炎ならびに胃腸炎に対する標準的診療に早期に習熟すること、2)行動変容の無関心期にある健診受診者の興味を引く工夫、3)医学的に説明困難な身体症状(medically unexplained symptoms, MUS)の病態をいかに説明して治療するか、などを考えてもらう時間がとれました。前期試験日が迫っているため、試験科目である画像診断に関するレクチャーも行い、画像が正常か否かを漫然とながめるのではなく想定した病態を画像から読み取る熱意が必要と話をしました。
 18日はさらに院長先生のご厚意で、重症慢性心不全患者さん(BiPAP使用)の退院時カンファレンスに同席しました。奥様のレスパレイトを考慮した介護プラン、味覚・嚥下機能にあった食事療法(過度の減塩は低栄養に帰結)、体重などの数値指標の活用、排泄を円滑にするための統合的ケア、など、各職種の方々ならではの建設的な意見が出されました。それらを受けた奥様の「・・・。(実際に介護を)やってみないとわかりませんね。」という一言が印象的でした。
 両日にわたり学生さんから、「講義では開放型質問が重要といわれるが、診療現場では閉鎖型質問が多く使われている」という重要な指摘がありました。開放型質問(open questions)は問診票記入である程度代用可能、患者満足度は支持的・共感的態度の表明とは比例するが問診にかける時間とは無関係、操作的診断のために患者さんが重要視しないエピソードを数多く訊ねる必要、など、医療面接教育と診療現場との乖離には明確な理由があると説明しました。もっとも、診療を終える前に「言い忘れたことはありませんか」という開放型質問は必須となります。
 日野病院組合日野病院スタッフの皆さまには2日にわたり貴重な機会をくださり、心より御礼申し上げます。 (浜田)