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第13回教室カンファレンス「インクレチン製剤について」(2013/9/11)

DDP4阻害薬とGLP1受容体作動薬
DDP4阻害薬とGLP1受容体作動薬
 松澤先生からインクレチンによる糖尿病治療の紹介がありました。この10年間での2型糖尿病治療の進歩はめざましく、研究でしか語れなかった腸管由来のホルモンであるGLP1を制御するDPPIV阻害剤、そしてGLP1受容体に結合して作用するGLP1受容体作動薬などが臨床で使えるようになりました。インクレチンは20世紀はじめにその存在が予想されていたのですが、ホルモンの実体と遺伝子が明らかになったのは20世紀後半です。その後、ホルモンの不安定性もあり、なかなか創薬に結び付きませんでした。DPPIVはGLP1分解を抑制することで作用し、内服で対応できます。当初は期待以上の効果で、SU薬との併用で重症低血糖など問題がありましたが、使い方が学習され、今では糖尿病治療に不可欠なものになっています。より強力なGLP1受容体作動薬は、薬理量を注射で投与できるため、食欲抑制、体重低下、心筋保護などの血糖値以外への効果も期待できます。松澤先生からは自験例の紹介がありました。私が医学部を卒業した1985年から約30年で、糖尿病治療は大きく変わりました。来年には腎からの糖排泄を促進するSGLT2阻害薬が上梓されます。医学の進歩はすごいものだと感心します。ただ、いっぽうで糖尿病病態を根本的に解決する薬剤はまだありません。食事や運動など生活管理が治療の基本であることは同じです。いつか未来には、糖尿病を本質的に解決する方法が開発されるかもしれませんが、それまでは、生活管理と適切な薬剤をうまく組み合わせることで糖尿病マネジメントすることが肝心だと思います。 (谷口)