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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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地域医療学講座あり方懇話会(2015/3/9)

H27年3月9日に第3回地域医療学講座あり方懇話会が開催された。教室としては、重要なミッションとして診療支援・教育・研究の3本柱があるが、昨年度は日野病院に鳥取大学地域医療総合教育研修センターを開設し、教室スタッフが直接学生に総合診療や在宅医療を教育する環境ができたこと、地域枠制度で在学中の地域枠学生が100名以上となり、高学年になるほど将来のキャリアビジョンが見えず悩むケースが増えていること、卒後のキャリア支援は4月から稼働する地域医療支援センターと協力して進めていきたいことなどを報告した。
平成26年度の活動実績報告のあと、各委員から以下のようなコメントがあった。

  • よくがんばっておられる。学内の他の診療科への地域医療教育の周知はいかがか。これからの医学教育に地域医療は必須だと思っている。
  • 島根県は地域医療支援センターを法人化しキャリア支援を卒後もしっかりやっている。日野センターを充実するなら、日野病院からスタッフ予算をださせたらどうか。
  • 東大は国際認証審査を受けたが、プライマリケア実習が圧倒的に不足と指摘され、4週間の臨床実習は必須といわれた。鳥大も充実させないとまずいと思う。専門医制度は内科学会が地域医療・高齢者医療もカバーするプログラムを提案しており、2階建のsubspecialty部分もすべて内科診療専門医にひもづけさせている。まあ、総合診療専門医に既得権を渡さないということだろう。総合診療専門医も2階部分に連結できないとかなり苦しい立場になると思う。老年医学も包括性をテーマにしており、地域医療と親和性が高い。今後の日本の課題として寄附講座は存続充実の方向で考えるべきである。
  • ・大学は専門医療をしっかり教える場所なので、地域医療をメインにすえるのは本末転倒ではないか。ただ、実習後の学生との意見交換では地域の医療事情を知ってもらうよい機会だと再認識した。地域医療再生基金の積み増しがあったので予算もきていることだし、県庁は寄附講座継続を予算的にもバックアップできるはずだと思う。
  • 総合診療専門医のプログラムを全県で統合してほしい。
  • 米子市で地域包括ケアモデルを作る。学生にも成功モデルを見せないと信じないので、地域医療学にも協力してもらい良い教育フィールドを地元で作りたい。
  • 日野センターは、外来対応だけでは片手落ちである。できれば常勤医を置いて、外来入院の全体像を学生にみせないと教育効果も半減する。
  • 地域医療の定義があいまいなため、学生・大学スタッフは地域医療=僻地医療と考えている。このため、地域枠学生は僻地にとばされるかもという不安をいだいている。地域医療は、大きなシステムであり、プライマリや僻地だけでなく、高度医療も含む広い概念であること、学生には多くの選択肢があることをしっかり伝えてほしい。そのためには、学生の早期段階から正しい認識を教育することが肝腎だと思う。これは、地域医療学講座だけの問題でなく、医学部自体が地域医療をどうとらえ共通認識をもつのかという問題でもある。
  • 委員の意見をふまえて、「寄附講座」存続に前向きに対処したいと思う。

今年は寄附講座の最終年度でもあり、上記の課題をふまえて、創設から4年が経過した地域医療学講座の方向性をきちんと総括していきたいと考えている。(谷口)