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根雨小学校4年生へ「命の授業」(2015/07/01)

高齢者(おとしより)について考える

梅雨らしい天気、そぼふる雨のなか、根雨小学校での「命の授業」に行ってきました。

この企画は地域医療総合教育研修センターのプロジェクトとして、日野町の子供たちに命や健康のことを考えてもらいたいという発想から始まりました。校長会で趣旨をお伝えしたところ、根雨小学校の野口校長から「住民にやさしいまち日野町」をめざして、「高齢者のことを考える」というテーマでの授業依頼がありました。

いつも大学生(医学生)を相手に講義しているのですが、それとは勝手が違い、小学校4年生にこちらのメッセージを伝えるにはどうすればよいのか、かなり悩みました。結局、高齢者(おとしより)と子供でなにが同じでなにがちがうのか考えてみよう、というお話をしました。
まず聴診器で自分の心臓の音をきいてみる、生きている限り心臓が動いており、子供も高齢者も同じように心臓が動いて生きていること。小学生にわかりやすいように、動画やアニメちびまるこちゃんなどを引用しながら、自分は小さいころ「おばあちゃんという生きもの」は「自分」とはちがう生き物だと思っていたこと、でも年をとると、子供は大人になりそしておじいさんになるという至極当然のことがわかってきたことを説明しました。そして、おとしよりになると、認知症や骨関節の病気で、ものわすれがひどい、動けない、いたいなど、さまざまな「できないこと」が増えてくるが、それはある程度避けられないということ。でも、動けない、忘れてしまうといっても、人間の感情としての喜びや悲しみがあり、そこんところをわかってあげてほしい、と伝えました。

短い時間だったので伝わったかどうか不安でしたが、授業のおわりの感想では、「自分もそう思った」「病気でわすれっぽくなるんだね」「耳がきこえなくて不自由なのは、こっちだけじゃなく本人もだね」など、いろいろな感想がでて、うれしく思いました。
印象に残ったのは、小学生は大人とちがい感情表現がとても素直なことです。おもしろいと思えば目が生き生きと輝きますが、わかりにくい話になるとすぐ気持ちが離れてしまうのが、見ていてよくわかりました。そういう意味では、今回の授業体験は私にとっても本当に新鮮なものでした。
今後の総合学習で、子供たちは町内のおしどり荘(介護老人保健施設)を訪問し、高齢者の方たちと直接交流する予定とのこと。総合学習の最後に、もういちど小学校を訪問して、子供たちがどんなふうに変わったのか、会えるのを楽しみにしています。

授業の機会を与えていただいた野口校長、担任の矢野先生、長田先生、青戸先生に、この場をかりて感謝いたします。(谷口)