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鳥取大学医学部 地域医療学講座
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「鳥取県西部の地域医療と在宅医療」-4年次「臨床医学特論1」に野坂医師会長をお迎えして(2016/12/1)

 本日は、鳥取県西部医師会長の野坂美仁先生(野坂医院)を講義にお迎えしました。野坂先生におかれましては、日々の診療はもちろん医師会活動にも尽力され、医師会として当学医学科生を数多く受け入れて(1年次早期体験と4年次地域医療体験)いただき、当学として感謝しております。
 「鳥取県西部の地域医療と在宅医療」と題して、野坂先生から受け取ったメッセージを私なりにまとめてみました。
1.地域医療の本質って何だろうか?
人間と人間のコミュニケーションならびに在住するコミュニティに着目することを本質とするもの。地域の一員としての役割が重要。
そして、「医の倫理」を踏まえ、医のプロフェッショナルとして医療を提供し、現場当事者の皆が一体となって患者さんの「人生の物語」の完結を支えること。
2.家庭医に求められるものは?
患者さんから学ぶ姿勢。そして、医療+αの「自分をわかってほしい」、「相談したい」という患者さんの人生の物語を理解し、その生活の場は「自宅」であることを常に意識して医療を行うこと。
3.地域包括ケア推進の中で在宅医療はどのように位置づけられているか?
地域包括ケアは、重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるための仕組みづくりを、国から保険者である市町村や都道府県に移譲して地域の特性に応じて行うもの。その流れで、往診のみならず、在宅で計画的に行う「在宅診療」が保険収載された。
4.在宅で「看取る」ことにおける問題点は?
そもそも、在宅看取りと在宅医療は同義ではない(家で看取るのが主目的ではない)。また、在宅診療はいかなるときも患者さんを自宅に拘泥するものではない。
「地域包括ケアシステム」、「在宅医療」推進の動きがあるが、終末期をどのように支えていくかに関する根本的な議論が乏しい(特に、病院と在宅医との連携、患者・家族の意向に医療者・医療機関がどう応えるか、など)。
5.「もしもの時のあんしん手帳」をどのように活用するか? (⇒ リンク
県西部医師会では、ホーム(生活の場)である自宅(homeホームグランド)での医療は、患者自身に決めていただいた(家族と相談して)意思に基づくものと考えている。元気な時から家族や地域の皆で「逝き方」について、聞いて、話し合って、納得していただくため、本書の活用を推進している。
 野坂先生におかれましては、本講義シリーズと4年次実習での学びを統合して俯瞰的に説明いただき、さらに学生や私らでは気づかない地域医療、在宅医療における問題点を忌憚なく指摘いただいたものと拝聴しました。先生にご教授いただいた内容を、私たちが今後当該領域で学内ならびに現場教育に活かしていく所存です。お忙しい折ご指導いただき、誠にありがとうございました!  (浜田)